分銅の役割と円盤分銅のメリット
円盤分銅は付属の溝により何枚も重ねられ、しかもズレない点が便利です。
分銅はてんびんや秤の校正を行う際に用いますが、ひと括りに分銅といっても、用途により違いがあります。
従来は基準分銅と称する独立行政法人や都道府県が検査を行い、検査書を発行するものがありました。
一般事業者で用いる場合、この制度からJCSS制度に移行しています。
国から委託された校正認定事業者だけがJCSSロゴ付きの証明書を発行できます。
この証明書のメリットは検査機関等のトレーサビリティを適用していることです。
つまり、JCSSの証明がある分銅は信頼性が高いことの裏返しです。
もちろん円盤分銅も国際標準を満たすもので、てんびんや秤の校正や、調整そして検査に最適です。
材質は数種類から選べます。
ちなみにステンレス製はメッキ等の表面処理をしてないために、外部から衝撃を与えても質量に変化がないので安心です。
一方黄銅クロムメッキの場合、衝撃でメッキが剥がれた際にサビなどで質量が変化するおそれがあります。
しかし低コストの点は、ステンレスよりもメリットです。
重ねて使用する機会が多い場合は、接する面の傷みを気にせずに済むステンレスがぴったりです。
また分銅の性質上さまざまな重量があるのは当然ですが、円盤型において寸法の違いにも注意して選択することが重要です。
その他表面の粗さや等級、密度など製品ごとに異なるため用途に合わせて判断しましょう。
日常生活で何気なく目にする重量ですが、分銅が実は大きな役割を果たしています。